KAZARI HAKU leather

24金の革の強度

はじめに

KAZARI HAKU LEATHERでは、革へ金箔を貼った後の「コーティング加工の有無」を選択できます。

コーティングを無しの場合は、1~2/10000mmの厚さと言われる金箔がそのまま表面に露出している状態になりますので、金箔の風合いと24金その物の色味をお楽しみいただけます。ですが金箔が露出している事によって指の油が箔に着くことによる見た目の変化や擦れなどによる箔の剥がれが起きやすくなります。
カービングや打刻等の革の銀面そのものを加工する際はコーティングが無い方が革の質感を感じやすく作業しやすくなります。

コーティング有りの場合は耐久性と耐摩耗性、撥水性などが向上し金箔が剥がれ難くなりますので、普段使いの革製品を製造される場合は、「コーティング有り」をお勧めします。
コーティング時には透明のコーティング層が金箔の上に乗る状態となる為、コーティング無しと比較すると色味が若干変化しますが、コーティング自体、金箔の美観を必要以上に損ねないよう薄めのコーティングを施しますので箔の質感は十分にお楽しみ頂けます。


金箔革の日常使いでの剥がれについて

金箔は非常に薄い為、コーティングがしてあっても日々の使用による摩擦で金箔の剥がれがおきます。
起こりうる剥がれと、それにともなう外観の変化についてご理解いただけるよう、コーティングを行ったKAZARIHAKU Leatherで作成した財布の、未使用の状態の物と、実際にポケットに入れ1年間毎日使用した物の写真を以下に掲載いたします。

カービングウォレット 未使用 カービングウォレット 未使用
カービングウォレット 1年使用後 カービングウォレット 1年使用後
カービングウォレット 未使用
カービングウォレット 1年使用後
カービングウォレット 未使用
カービングウォレット 1年使用後
カービングウォレット 未使用
カービングウォレット 1年使用後
カービングウォレット 未使用
カービングウォレット 1年使用後
カービングウォレット 未使用
カービングウォレット 1年使用後
カービングウォレット 未使用
カービングウォレット 1年使用後


強い摩擦がある場所ほど金箔の剥がれが起きやすく、逆にカービングの凹凸により擦れが起きない場所については純金の輝きが、そのまま保たれていることが確認できます。

次に、より強い摩擦や折り曲げにさらされた場合の外観の変化を、使用頻度の高い小銭入れを1年使用した物と未使用の物の比較で確認いただきます。

小銭入れ 未使用 小銭入れ 未使用
小銭入れ 1年使用後 小銭入れ 1年使用後
小銭入れ 未使用
小銭入れ 1年使用後
小銭入れ 未使用
小銭入れ 1年使用後

小さく動きやすい物で、身体の動きに合わせてポケット内などで強い摩擦に合いやすく、また使用頻度が高く頻繁に折り曲げがあった為、外観の変化は大きく金箔の剥がれも見て取れます。
ですが金箔は剥がれきってしまうことはなく、革自体の凹凸や箔の重なった部分などが分かりやすく現れはじめ、普通の革と同じように経年変化として味わいをお楽しみいただけます。

次に3年間、平日だけでなく土日祝日などもポケットに入れ毎日使用し続けた二つ折り財布の箔の状態の変化について、未使用の物と比較し確認いただきます。

二つ折り財布 未使用 二つ折り財布 未使用
二つ折り財布 3年使用後 二つ折り財布 3年使用後
二つ折り財布 未使用 二つ折り財布 未使用
二つ折り財布 3年使用後 二つ折り財布 3年使用後
二つ折り財布 未使用 二つ折り財布 未使用
二つ折り財布 3年使用後 二つ折り財布 3年使用後

3年間という長期間の使用の為、金箔の剥がれが見られますが、小銭入れと比べて折り曲げ箇所が少ないためか全体から、まだまだ金箔の存在感を感じることができます。
使用による汚れや深くなった皺など、金の色も地の革と一緒に年をとって味わい深さが増しており、経年変化をしっかりとお楽しみいただけます。

赤色の革とプラチナ箔これまでの写真の通り、金箔を貼った革はコーティングをしてあった場合でも長期間の使用の中で、擦れや引っ掻きなどで、どうしても部分的な金箔の剥がれは起きてしまいます。

ナチュラルカラーや黄色などの色味の革に24金金箔を貼った場合や、グレー系の革にプラチナ箔を貼った場合は、その剥がれなども目立ちにくく、経年変化の一環と感じられやすいですが、赤や黒、青などの金色・銀色と比較してコントラストの強い革の色の場合には、その欠けがおきた部分のみが目立ちやすくなりがちです。
その為、コントラストの強い色の革に箔貼りをする場合には、敢えてコーティングを無しにして、あらかじめ金箔やプラチナの色味を右写真のようにこすり落とし、革と箔のグラデーションを感じられる状態にするなどのひと手間を加えて、箔と革のコントラスト自体を丸ごと個性として演出し、剥がれを気にせず、長くお楽しみいただける革とする工夫もオススメしております。
(箔を落とした後にコーティングをかけてグラデーションなどを長く持たせることも可能です。)


第三者機関による試験結果について

KAZARI HAKU LEATHERでは、第三者機関に依頼し金箔の剥離に関する強度等について調査しております。
フルタンニン鞣しのヌメ革に対して24金金箔を貼った革の試験結果は以下の通りとなっております。

【コーティング無し】
試験名 結果
はく離強度試験 10,900mN
染色摩擦堅ろう度 乾燥 1-2級
染色摩擦堅ろう度 湿潤 1-2級
染色摩擦堅ろう度 アルカリ汗 1級
耐屈曲性 乾燥20,000回 1 5級
耐屈曲性 乾燥20,000回 2 5級
耐もみ性 1 剥離あり
耐もみ性 2 剥離あり
テーバ摩耗性(250g×100回) 未試験
【コーティング有り】
試験名 結果
はく離強度試験 10,940mN
染色摩擦堅ろう度 乾燥 4級
染色摩擦堅ろう度 湿潤 2級
染色摩擦堅ろう度 アルカリ汗 2級
耐屈曲性 乾燥20,000回 1 5級
耐屈曲性 乾燥20,000回 2 5級
耐もみ性 1 剥離あり(小)
耐もみ性 2 剥離あり
テーバ摩耗性(250g×100回) 剥離あり

上記の試験は、はく離強さ:JIS K-6555、染色摩擦堅ろう度:JIS K-6547、耐屈曲性:JIS K-6545、耐もみ性:耐もみ性JIS K-6406-6 120回/min つかみ間隔30mm 移動距離50mm 9.8N×2000回にて行っております。

以下に、本試験で使用した試料の写真を掲載します。

試験片の様子について

染色摩擦堅ろう度 乾燥
(上:コーティング無し、下:コーティング有り) 染色摩擦堅ろう度 乾燥
染色摩擦堅ろう度 湿潤
(上:コーティング無し、下:コーティング有り) 染色摩擦堅ろう度 湿潤

染色摩擦堅ろう度 アルカリ汗
(上:コーティング無し、下:コーティング有り) 染色摩擦堅ろう度 アルカリ汗
耐屈曲性
(左:コーティング無し、右:コーティング有り) 耐屈曲性

耐もみ性
(左:コーティング無し、右:コーティング有り) 耐もみ性
テーバ摩耗性 テーバ摩耗性

染色摩擦堅ろう度については、コーティング層を厚くする事により「4-5級」まで上がる事が調査済みです。


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